令和6年9月8日(日曜日)、午前7時46分に人吉盆地南縁断層を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、山江村では震度5強を観測したとの想定で防災訓練を実施しました。
訓練には、熊本県消防航空隊や人吉下球磨消防組合、役場職員、消防団員などが参加し午前8時からスタート。災害対策本部会議で被害情報や状況の確認、災害対策方針を決定したあと、直ちに警戒レベル4の避難指示を発令し山江村体育館に避難所を開設するとともに、消防団による避難行動要支援者安否確認活動を行いました。避難所では、避難してきた村民に対して役場職員が血圧測定などで体調の状況を確認していました。
また、尾崎地区(高触集落近く)で土砂崩れが発生。県道相良人吉線が不通となり、尾崎地区の住民が孤立するとともに負傷者がいるとの想定で防災消防ヘリ「ひばり」による救助を要請。防災ヘリは熊本空港を離陸、約15分後に山江村役場上空に飛来し、直ちに救助現場に向かい、要救助者3人を2回に分けて素早く救助し、避難所の山江村体育館まで搬送しました。
そのほか、山江村G空間情報収集システムを使用して災害発生場所および避難所で撮影した写真、情報を地図上に投稿する訓練やラインワークスやドローンを活用して被害情報を共有する訓練も行われ、今後発生する可能性がある大規模災害時の対応を再確認しました。
最後に内山村長が「今回の訓練をきっかけに課題や反省点を振り返りながら防災意識をさらに高め各関係機関と連携し、災害における被害を最小限に抑えながら人命や財産が失われないように防災減災の意識の醸成を図っていきたい」と述べられました。
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